謙虚に日々精進


by mononofu009
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武士の心得

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其れがしが尊敬する、無敗の剣聖「塚原卜伝」殿が武芸者の心得として書き残した、卜伝百首というものがあります。
その中にある、
「武士(もののふ)は寒さ暑さの分ちなく山野をかけて身をからすべし」
は、其れがしが好きな一首でござる。


武教私言という、戦国時代に書かれた本が有り、その中に、廻国修行(武者修行)をする者の訓示が記されておりまして、それを武者修行 七難と申しまする。

一、寒天、炎暑、風雨に身をさらして、
  峻山難路を歩行する。 

二、草野に臥し、山に寝る。

三、路金・食糧も貯えず、飢えをしのぎ、
  寒さは衣服だけでしのぐ。

四、合戦があれば、
  陣場を借りて手柄をあらわし、
  武芸者に逢えば立合勝負を決し、
  あるいは辻斬り、強盗を切り伏せ、
  取り籠もる者を捕える。

五、悪霊のこもる場所、
  あるいは妖獣悪蛇の棲むところを往来する。

六、囚人となって下獄し勇力智弁をもって脱する。

七、わが身を卑賤に落とし、
  農民のもとで草鞋を作り、
  土を耕すなどして、渡世する。 


400年前の文明レベルからすれば、難行苦行、中々、ワイルドな内容で御座る。
其れがしは、三十路に入りかける頃、この心得を知り、
現代の社会背景を鑑み、可能な限り、実践を心がけておりまする。
しかし、まだまだ未経験な事もござって、
例えば、強盗や通魔、悪辣な立て籠りには、中々、出逢いませぬし、山野を行く時は大抵、昔は兄コブが、今はチビ坊がいますので、ヤバそうないわく付きの場所でも、悪霊や物怪に迷わされる事等、一度も御座いません。

(犬は古来より、神の使い、聖獣とされています)
また、ここ十年余り、俗に言う「収穫泥棒」なる者が横行しているので、飛込みで農家の方に、御世話になるというのも、超高確率で不可能 。

そうなると、
1~7において「実践が可能な」
という事になりまするが、
現代のテクノロジーを反映した道具を持ち、
文明エリアの近傍であれば、訓示上の実践行為は、
単なるバックパッカーにしかならないというのが、
今という時代であり、生業、経済的な理由等々を
踏まえるなら、尚の事で御座る。

そのような訳で、現代の求道者は、修行の場をよりディープに、文明から途絶したエリアへの移行は致し方御座いませぬが、しかしそれは、400年前、世俗と己を切離す孤高の行為と、相対的にはなんら変わらぬ事なのだというのが、其れがしの主観です。

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卜伝百首に、
武士(もののふ)は軍(いくさ)の事を常々に
思いざりせば不覚あるべし
(武士は常に戦いの事を想定してなければ大きな失敗をする)

武士の心のうちに死の一つ忘れざりせば不覚あらじな
(武士は心の内に起る生命ヘの執着を捨てれば大きな失敗は無い)

とあります。

其れがし、経巡る先々の道中や逗留の場において、
あるいは帰宅後も、この訓示を特に重んじ、
日々を過ごしておりまする。

便々と申し上げましたが、上述の諸々こそ、
武士の家系にある其れがしの、心得に御座る。

因に〜卜伝百首に

武士の酒を過ごすぞ不覚なる無下に呑まぬもまた愚かなり

と訓示なされてるので、其れがしも毎度々々、
良い具合になる事を
躊躇いませぬ!

ところで我家の犬士 紘武士君は・・・・
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旅先から戻って参りますと、
行きつけのお店で、次回の廻国の為の、
保存食を注文するのでございました!




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Commented by 木蘭 at 2014-11-14 20:12 x
すごい。犬士様の注文の仕方がカッコいいですね。恐れ入りました。
Commented by mononofu/k at 2014-11-14 23:49 x
木蘭殿、御褒め頂きありがとう御座います。
挙措端正とまでは言えませんが、こぶし君のこういう振る舞いに、とても癒される親バカ者で御座います(笑)
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by mononofu009 | 2014-11-14 13:53 | 大切な事 | Comments(2)