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歴史を動かした橋

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 今から、460年前、西暦1551年。
 時候は初春。
 場所は、現在の浜松市街の木戸町、馬込橋。
 そこで、
 一つの出会いが御座りました。







 誠にもって貧しき青年が、馬込川に架かります橋の袂で、「針(たぶん?)」を売っておりましたところ、ある日、遠江浜名の今川家の陪々臣、頭陀寺城主・松下加兵衛之綱殿という武将と出会い、経緯は審らかでは御座りませぬが、貧しい青年はその後、松下加兵衛殿の家人となったので御座る。





 松下加兵衛之綱殿に出会った、その青年の名は?


















 木下藤吉朗殿といい、後の太閤殿下、豊臣秀吉公、その人で御座ったのです。




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 秀吉公の天下人への歩みは、正しくこの馬込橋の袂からでござりますが、世に伝えられた幸運と才覚に拠る、低階層からの成功者という通俗的な面は剰りに有名ですが、反面、一説には「六本指」の多指症であったとか、母親の再婚相手からの虐待、奉公する先々で妬みや不快から、反感が高じて暴行を受ける事等、一再ではなく、大変な苦労人だったようで御座りまする。
 
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 先日、妻の実家への帰省の折、この馬込橋に立寄ったで御座る。
 家康公が統治に至り、地名も引馬〜濱松に変わり、浜松城下の整備に伴い馬込橋は、浜松城下に入る東海道上の東側の出入り口となり、現在に至りまする。
 
 開発著しく、近代的な建造物が増殖を待たない都市部に、ひっそりと横たわる馬込橋は、コンクリートに架け替えられ、往事を偲ぶ術は叶いませぬが、460年前、この場所で、歴史を担う人物の、大業への始まりの一歩が記された場所だと思いますると、誠に、ロマン滔滔たる思いがして参りまする。
by mononofu009 | 2011-01-16 14:59 | お出かけ